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FWビジャ不在のスペイン “ゼロトップ”布陣もドロー

[ 2012年6月12日 06:00 ]

<イタリア・スペイン>後半19分、同点ゴールを決めたスペイン代表のセスク(右)

欧州選手権グループC スペイン1―1イタリア

(6月10日 グダニスク)
 史上初の連覇を狙うスペインは引き分けスタートとなった。イタリアとの強豪対決で1―1のドロー。1トップにMF登録のセスク・ファブレガス(25)を据える“ゼロトップ”布陣は決定力を欠き、ボールを支配しながらも同点に追いつくのがやっと。一方のイタリアは3―5―2布陣が機能し躍動した。

 08年欧州選手権、10年W杯に続く3大会連続優勝を狙う大本命としては物足りない結果だった。デルボスケ監督が選択したスペインの先発は、FW登録選手がいない「4―6―0」。シャビ、イニエスタを中心に築き上げたパスワークは圧倒的で、ボール保持率で60%対40%、シュート数も18対10と圧倒しながら結果は1点のみ。先制を許した直後の後半19分、“1トップ”起用に「自分が一番驚いた」というセスク・ファブレガスがMFシルバの絶妙なスルーパスから同点弾を決めた。

 「セスクはいいFW。引き分けには満足している」と指揮官は振り返ったが、決定力不足はケガで欠場したエースFWビジャの不在を際立たせる結果に。MFマタが「ビジャの穴は全員で埋めないと」と話していたように、連勝が14でストップした“無敵艦隊”は連覇に向けて総合力が問われることになりそうだ。

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2012年6月12日のニュース