沢「もう大丈夫です」体調回復も帰国後に再検査

海外組の安藤（中）に手を振って別れを告げる沢（左）。右は佐々木監督

　体調不良で離脱していた、なでしこジャパンのＭＦ沢穂希（３３＝ＩＮＡＣ神戸）が４日ぶりに公の場に姿を見せた。帰国のためリスボン国際空港に現れた沢は笑顔を見せ、足取りもしっかりしていた。報道陣に対応することはなかったが、日本協会を通じてコメントを発表。「ご心配をおかけしました。風邪の症状もあり、チームとは別でコンディション調整させていただきました。もう大丈夫です。今回のキャンプではあまりチームに貢献できなかったのですが、オリンピックに向けてチーム一丸となって、再び準備をしていきたいと思っています」と既に体調が回復していることを明かした。

　沢はＩＮＡＣ神戸のスペイン遠征中の２月２日に右ふくらはぎ肉離れを発症。２月中旬の代表候補合宿を回避した。今回の遠征から代表に復帰し、２月２９日のノルウェー戦で実戦復帰したものの、３月２、３日の練習は途中で切り上げるなどコンディション不良をうかがわせていた。４日の練習は全メニューを消化しながら、５日の米国戦は欠場。その後は試合会場、練習場に来ないでホテルで静養していた。

　佐々木監督は７日の決勝後「検査を受けて何ともなかった。でも、こっち（ポルトガル）でだから、はっきりしないところもあるし、日本で（検査を）受けたらはっきり分かるだろう」と９日に帰国後、再検査を受ける見通しを明かした。快方に向かっているが、検査結果が気になるところだ。