×

手向けの白星!浦和・平川 森氏にささぐ決勝弾

[ 2011年7月24日 06:00 ]

<浦和・甲府>勝利を喜ぶ浦和イレブン

J1第6節第1日 浦和2―0甲府

(7月23日 埼玉)
 08年8月23日の磐田戦以来となるゴールが決勝弾。プロ10年目で通算7得点目となる一発を決めた浦和の32歳のDF平川は「森さんに届いたかな」と言って寂しそうに笑った。

 浦和レッズとして、負けるわけにはいかない試合だった。初代監督でGMも務めた森孝慈氏(享年67)が17日に死去してから初のホーム戦。試合前には黙とうがささげられ、選手や関係者の腕には喪章、スタジアムには献花台も設置されていた。平川はプロ入りした際のGMが森氏で「僕は森さんに拾ってもらって、育ててもらった」。恩返しできたことがうれしかった。

 故障者続出の中、前半12分にはGK加藤がペナルティーエリア外で相手選手を倒して一発退場。78分間を数的不利で戦いながら2―0と甲府を圧倒した。「ベンチから森さんが11人目の選手として戦ってくれた」とペトロヴィッチ監督。調子を落として先発落ちを4試合経験し、その間に平川から「陽介はスーパースターじゃない」と一喝されてからはい上がったMF柏木は平川の1点目をアシストし、2試合連続でゴールを決めた。「シーズン後、森さんにいい報告ができたら」と平川。森氏が残した人という財産は、脈々と受け継がれている。

続きを表示

この記事のフォト

2011年7月24日のニュース