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なでしこL再開!沢 最多観客に“世界一”魅せる

[ 2011年7月24日 06:00 ]

疲れも見せず練習で切れのある動きを見せる沢(中央)

 女子W杯のため中断していたなでしこリーグは24日にリーグ戦が再開され、INAC―千葉戦(ホームズ)など3試合が行われる。なでしこジャパンの世界一効果は予想以上で、MF沢穂希(32)ら代表選手7人を抱えるINACでは、千葉戦の前売り券販売数が23日の午前中の段階で早くも6500枚に達するフィーバーぶり。日本女子リーグの過去最多観客動員数1万人を更新するのは必至の情勢だ。

 なでしこジャパンの世界一効果は、数字でも明確に表れた。特に沢ら7人のなでしこジャパン戦士を擁するINACでは、22日時点で3500枚だった前売り券の販売数が、この日午前中には6500枚まで増加。午後の販売数は未公表だが、クラブ広報は「きょうで8000枚は超えるでしょうから、最終的には…1万人ぐらいになるのでしょうか」との見通しを語った。当初5000人程度を予想していただけに、クラブ関係者は一様に驚きを隠せなかった。

 なでしこリーグの今季の1試合平均観客数は800人弱で、人気の高いINACですら今年の開幕戦だった5月3日の浦和戦で記録した1403人が最多だった。1989年にスタートした日本女子リーグの歴史で、過去最多の観客動員数を記録したのは1995年の鈴与清水―シロキ戦の1万人。INACがその記録を破るのは確実だ。

 試合が行われるホームズスタジアム神戸では、これまではメーンスタンドのみを開放していたが、今回はゴール裏、バックスタンドも開放することを決定。INACのクラブスタッフのみで対応してきた警備も、警備会社に委託し、50人増の80人態勢で臨むという。

 もちろん大幅な観客増は、なでしこ戦士による積極的な広報活動によるところも大きい。MF沢とFW川澄は22日の練習後も都内に移動してテレビに出演し、最終の新幹線で帰阪。この日朝もテレビ番組に生出演してから練習に合流した。チームの方針で練習後、選手は取材対応しなかったが「女子サッカーのためならできるだけ力になりたい」という沢の奮闘が、多くのファンの足をスタジアムに向けさせることにつながった。約1時間の最終調整で、千葉戦への準備も万全。この人気を一時的なものにしないためにも、試合では世界一のプレーを披露する。

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2011年7月24日のニュース