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兵藤ボレーで決勝点!横浜7季ぶりVへ“ノリノリ”

[ 2011年7月24日 06:00 ]

<横浜・神戸>首位をキープ、笑顔でサポーターにあいさつする横浜の(左から)マリノスケ、兵藤、小林、中村、渡辺

J1第6節第1日 横浜1―0神戸

(7月23日 日産ス)
 横浜が僅差の勝利で首位をキープした。23日にホームで神戸と対戦。後半18分にMF兵藤慎剛(25)の左足ボレー弾で先制。この1点を守りきって1―0で勝った。主将のMF中村俊輔(33)が今季から導入した新リラックス法も奏功し、これで7戦負けなし。7季ぶりのタイトル奪取へ向けて勝ち点を積み上げた。

 今季の横浜を象徴するような試合だった。後半18分にMF兵藤がゴール前のこぼれ球を拾い、技ありの左足ボレー弾を決めて先制。それ以外はほとんど決定機がなく、木村監督も「こういう勝ち方で勝っているから良しとしないと」と乏しい内容に苦笑いを浮かべるしかなかったが、その虎の子の1点を守りきって逃げ切った。

 殊勲の兵藤にとっては特別なゴールだった。この日は祖母ヤス子さんの七回忌だった。試合前に実家からの電話で思い出したという兵藤は「(国見)高校の時から試合を見に来てくれていた。おばあちゃん子だったから、点を決められて良かった」と笑顔。DF中沢、MF小椋とともにフル出場を続ける全試合チーム一の働き蜂が貴重なゴールでチームに勝利をもたらした。
 これで7戦負けなし。実は、チーム好調の要因の一つに、MF中村が発案した試合前の新リラックス法がある。昨季まで試合前のロッカーでは、各選手がイヤホンを耳に入れて音楽を聴きながら集中を高めていた。だが、欧州ではロッカーにラジカセを置いて大音量で音楽を流す方法が主流。それを知っていた中村は「その方が若い選手が多い、このチームに合っているのでは」と考え、選手会長のDF天野を通じて提案。この改革でロッカーの雰囲気が変わり、チームの一体感も増し、快進撃の原動力にもなっている。

 中村には19日に第4子の女の子が誕生。この日は“ゆりかごダンス”のパフォーマンスは見られなかった。派手さはない。それでも確実に勝ち点を重ねて横浜は首位をキープした。「面白くないサッカーかもしれないけど、この暑い中ではこれもひとつの形」と中村。内容より結果。勝利にこだわる負けないサッカーで、横浜が7季ぶりのタイトル奪取にまた一歩近づいた。

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