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永井強行出場へ!ロンドンへ“不屈の第一歩”

[ 2011年6月19日 06:00 ]

19日のクウェート戦に強行先発する可能性が出てきた永井

 手負いのエースが強行出場する。19日にロンドン五輪アジア2次予選のクウェート戦に臨むU―22日本代表は18日、試合会場の豊田スタジアムで公式練習を行った。前日に左足首をひねったFW永井謙佑(22=名古屋)は検査の結果、軽症であることが判明。優勝した昨年11月のアジア大会でも前日まで別メニュー調整から先発してゴールを決めており、今回も強行先発する可能性が出てきた。

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 クウェート戦を翌日に控えた公式練習の場に永井の姿はなかった。関塚ジャパンの絶対的エースはチームと分かれて別メニュー調整を行った。だが、それは大事を取っての措置だった。この日午前中に愛知県内の病院で検査を受けて左足首捻挫と診断されたものの、腫れなどは見受けられなかった。関塚監督は「問題はない」と軽症であることを強調した。

 永井は前日の1対1の練習で、相手をかわそうとして踏ん張った際に左足をひねり、練習を切り上げた。前夜は左足首を固定して松葉づえを使うなど、患部に体重をかけないように細心の注意を払った。結果、万全ではないものの強行出場できる状態に戻った。

 関塚監督は「あす(19日)の状態を見て」と慎重姿勢ながら、所属する名古屋の関係者は「軽いと聞いている。出場して点を取ってほしい」と話している。原技術委員長は「いい作戦だろ」と“永井隠し”であるかのような不敵な笑みを浮かべた。MF山村は「やる気満々って言ってました」とエースの気持ちを代弁。MF清武も「いつもと変わらない永井でした」と明かした。

 爆発的なスピードが武器の永井だが、頑丈な肉体もストロングポイントだ。昨年のアジア大会では準々決勝のタイ戦で左太腿を打撲。その後、完全別メニュー調整が続いたが、4日後の準決勝イラン戦には強行先発。前半38分に同点弾をアシストすると、後半15分には決勝弾を決めた。驚異の身体能力と集中力で優勝への道筋をつくった。ケガにも相手にも負けない男が、ロンドン五輪へ向けた第一歩でも、不屈の精神でチームをけん引する。

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2011年6月19日のニュース