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日本人離れした対人の強さ 不動のファイターは米国育ち

[ 2011年6月19日 12:01 ]

球際で強さを発揮する浜田

ロンドン五輪への道「オレも主役」 DF浜田水輝(21=浦和)

 関塚ジャパン不動のセンターバックであるDF浜田水輝(21=浦和)は、米国でプレーの土台を築いた異色の経歴を持つ。父の仕事の関係で米国東部大西洋沿岸のニュージャージー州で生まれた。幼少時代は日本で過ごしたが、小学5年から中学3年までの5年間は米国で生活。U―15米国代表に選出された経験を持つ。

 帰国後は浦和ユースに在籍。山田直、原口らとともに黄金時代を築いた。球際の激しい米国でもまれたこともあり、対人の強さは日本人離れしている。ボランチでもプレーできる器用さもあり、ビルドアップの能力も高い。英語が堪能で、国際試合で審判とコミュニケーションを取れるのも強みだ。U―22クウェート戦を前に、A代表の中心選手でもあるエースFWナセルを警戒。「日本人にはいないタイプのドリブラー。相手の長所を消したい」と力を込めた。

 心に焼き付いている試合がある。00年9月23日のシドニー五輪決勝トーナメント1回戦の日本―米国戦。2―2からのPK戦の末に日本が敗れた試合を米国でテレビ観戦していた。中田英のPKがポストに嫌われたシーンは鮮明に覚えている。「米国に住んでいたけど、もちろん日本を応援していましたよ。自分もああいう舞台に立ちたいと思うし、何としてもロンドン五輪に出たい」。5大会連続の五輪切符獲得へ、国際派DFが守備陣を統率する。

 ◆浜田 水輝(はまだ・みずき)1990年(平2)5月18日、米ニュージャージー州生まれの21歳。U―15米国代表、U―16、17日本代表の経験を持つ。浦和ユースから09年トップ昇格。同年6月21日の横浜戦でJリーグデビューを果たし、リーグ通算5試合に出場。1メートル85、80キロ。利き足は右。

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2011年6月19日のニュース