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武器はドリブル突破 3度の手術乗り越えた“ブルドーザー”

[ 2011年6月19日 12:08 ]

練習でパスを受ける山崎。持ち前の突破力でゴールを狙う

ロンドン五輪への道「オレも主役」 FW山崎亮平(22=磐田)

 「ブルドーザー」とチームメートから称されるドリブル突破が武器のストライカー。FW山崎亮平(22=磐田)が八千代高時代、当時磐田だった元日本代表FW中山(現J2札幌)は全国選手権でのプレーぶりを見て「ギュンギュン」と形容した。一瞬のギアチェンジとスピードで、強引なまでに相手DFに仕掛けていくスタイルでゴールを狙う。

 思い通りのサッカー人生ではなかった。08年2月に北京五輪に出場するU―23日本代表候補に飛び級で招集されたが、6月に左第5中足骨を骨折して本大会出場はならなかった。その後も同箇所を再び骨折し、計3回の手術を受けた。復帰間近の09年3月には甲状腺機能亢(こう)進症(バセドー病)を発症。結局、8月の復帰まで1年2カ月を要した。

 それでも負けなかった。昨年はナビスコ杯決勝でゴールを決めるなどブレーク。アジア大会でも2ゴールを挙げ金メダル獲得に貢献。八千代高の先輩・関塚監督の信頼を勝ち得て、その後は招集され続けている。

 将来は海外移籍が目標。中でも「他の国とはサッカーにおける全てが違う」というスペイン、イングランドに魅力を感じている。ロンドン五輪に出場すれば、おのずと海外クラブの関係者の目に触れる機会も増える。「アピールの機会になるかもしれないが、まずはクウェート戦に集中したい」。悲願の本大会出場に向け、第一関門に挑む。

 ◆山崎 亮平(やまざき・りょうへい)1989年(平元)3月14日、新潟県南魚沼市生まれの22歳。千葉・八千代高で06年度高校選手権でベスト4。07年に磐田入り。08年、U―19カタール国際ユース大会で得点王。1メートル71、66キロ。

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2011年6月19日のニュース