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遠藤「被災地に元気を」 阪神大震災で被災の柏木には“迷い”も

[ 2011年3月16日 20:19 ]

 サッカー日本代表が29日に慈善試合を行うことが16日、決まった。被災地を勇気づけることにつながればと選手は前向きに受け止めた。

 日本代表のMF遠藤保仁選手(31)=G大阪=は「今一番、力を入れなくてはいけないのは復興。いい結果を出して、被災地に元気を与えられたら」と神妙な表情で語った。対戦相手として調整中のニュージーランドも2月に地震で被災したばかり。「世界的に手を取ってやっていきたい」と、サッカーを通じ復興へのメッセージを世界に発信することに意欲的だ。

 優勝したアジア・カップのメンバーだったMF柏木陽介選手(23)=浦和=は神戸市出身。小学1年だった1995年に阪神大震災で被災した。「つらさは分かっている。あの時より、今回の方がもっと被害がひどいし、もっと寒いと思う」と自らの経験に重ねて被災者を思いやった。浦和の選手やスタッフはさいたま市の浦和駅前で被災地への募金を呼び掛けた。

 柏木は震災間もない時期の開催に「試合をやるのはどうかという気持ちもある」と迷いものぞかせた。それでも「みんなに、頑張っていこうという気持ちを与えられるのは日本代表の試合しかない」とサッカーが生み出す力に期待を寄せた。

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2011年3月16日のニュース