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小倉会長「今だからこそ行動」 慈善試合の実施決断

[ 2011年3月16日 19:40 ]

 大震災の被災状況や電力事情は、日に日に深刻さを増している。被災者の心情に立てば、慈善試合でも開催を否定する声はあるだろう。それでも小倉会長は「今だからこそ、何ができるか。行動を起こしたかった。やらないよりやった方がいい」と説明した。

 日本協会は15日までにモンテネグロに中止を伝える一方、大地震で被害を受けたニュージーランドとは16日の記者会見直前まで交渉を続けた。小倉会長は「地震の怖さを知っている。今の日本の状況をきちんと説明した」と言う。慈善試合は日本の被災者を勇気づけることが一番の目的だが、ニュージーランドと義援金を分ける考えもある。

 Jリーグが3月中の公式戦中止を決め、他競技で開催の取りやめが相次ぐ中での決断。小倉会長は「真剣に考えた。テレビで見ていただけないとしても、支援のきっかけになれば」と力説した。

 代表を強化するため、2試合とも中止するのを避けたかったという側面もある。次の試合は6月までない。原強化担当技術委員長は「国際Aマッチだからまずは強化。選手選考は監督と相談して決める」と話した。

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2011年3月16日のニュース