×

4強から消えた中東勢…惨敗の陰にあった重圧と派閥抗争

[ 2011年1月25日 17:35 ]

 サッカーのアジア杯はドーハ開催で中東勢の活躍が予想されたが、準決勝を前に全滅した。イランが初出場で優勝した1968年大会以降、中東のチームが4強入りを逃すのは初めて。ともに日本と並び最多3度の優勝を誇るイランとサウジアラビアは、かつてのサッカー強国ならではの重圧や派閥抗争が足かせになった。

 イランは準々決勝で延長の末に韓国に屈した。1次リーグは出場16チームで唯一3戦全勝したが、韓国戦に勢いを持ち込めなかった。ゴトビ監督は「35年ぶりの優勝を切望する国民の期待に押しつぶされた」と話した。

 前半は韓国の驚異的なプレスに歯が立たなかったが、相手の運動量が落ちた後半は何度かカウンター攻撃の好機が訪れた。だが打ち急いで外れるシュートが多く、同監督は「勝たなければと焦ってしまった」と嘆いた。

 過去、決勝に6度進出したサウジアラビアは、日本に0―5で大敗するなど3連敗で1次リーグ敗退。アジア・サッカー連盟(AFC)の関係者は「サッカー協会と代表チームの両方で所属クラブ絡みの派閥抗争があり、選手起用などでもめた。試合に集中できる状態ではなかった」と惨敗の内幕を明かした。(共同)

続きを表示

2011年1月25日のニュース