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日韓戦こう戦え…名波浩氏が分析「カギは長友VS車ドゥリ」

[ 2011年1月25日 13:29 ]

練習でパスを出す長友

 現代サッカーを象徴するアジアトップレベルの試合になる可能性が高い。コンパクトフィールドで試合を運ぶチーム同士の戦いの中で、どの時間帯に主導権を握り、どの時間帯に我慢が必要かを見極めることが重要になる。コンパクトな相手の裏をいかに突くのかなど、今までの4試合にはなかった1ランク上の駆け引きが見どころの1つだ。

 左サイド(韓国の右サイド)の攻防が勝負のカギを握る。日本の長友、韓国の車(チャ)ドゥリはアジア最高レベルのマッチアップ。韓国は車ドゥリにボールが入った時に攻撃のスピードが上がる特長があり、長友が引っ張り合いに勝って車ドゥリの攻撃参加の回数を減らすことができれば、韓国のストロングポイントを消すことになる。

 ダブルボランチのマッチアップも面白い。日本は長谷部が献身的な動きで遠藤をフリーにさせて攻撃を組み立てる関係ができているが、韓国も李容來(イヨンレ)が気の利いた動きで、奇誠庸(キソンヨン)を自由にさせている。同じ特長を持つ中盤の争いが試合展開を左右することになる。ガチンコの日韓戦はなかなか見ることができないし、W杯予選など今後を占う意味でも目が離せない。 (元日本代表MF)

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2011年1月25日のニュース