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ザック攻撃改革 世界レベルのパス回しに“縦の意識”

[ 2010年10月7日 06:00 ]

指示を出すザッケローニ監督(中央)

 ザックジャパンの攻撃の戦術が明らかになった。8日のアルゼンチン戦(埼玉)に備えて合宿中の日本代表は6日、埼玉県内で練習を行った。冒頭のみの公開だったが、アルベルト・ザッケローニ監督(57)は非公開となった後、攻撃の改革に着手。フォーメーション練習で、縦パスを使ってシンプルにゴールを目指す攻撃を徹底指導した。

【日本代表メンバー


 ザッケローニ監督が日本の攻撃にメスを入れた。非公開で行った攻撃のフォーメーション練習。指揮官はまず縦にパスを出す意識を植え付けた。
 「チームとして縦に入っていくように勉強している。選手たちもモチベーションが高く、早く適応できている」。自らパスを出し、DFラインでマイボールになったら、最初の選択肢は前線へのパス、ダメなら両サイドなど中盤にパスを出すことを求めた。「サイドチェンジよりも、もっとゴールを目指せ」。これまでの日本はボールを確実にキープするためDFラインで横パスを回すことが多かった。その意識を減らすのが狙いだ。
 前日の午後に非公開で行った紅白戦でもシュートはわずか1本で枠内は0本。ザッケローニ監督は「パス回しは世界のトップレベルだが、前に行く力が少ない」と課題を指摘。この日練習前のミーティングで選手にもそう説明した。岡田ジャパンの理想は素早いパス回しから相手を崩すスタイルだったが、ザックジャパンはシンプルに縦に速い攻撃を目指していく。
 指導を受けた選手たちもザック流の攻撃を歓迎している。「今まではパスが自分たちのテーマだった。もっとゴールに直結したプレー(をしろ)ということ。サッカーはゴールを奪うのが根本だから」と内田は言う。遠藤は「(DFラインの)裏というのも凄く強調していた」と話した。
 ザッケローニ監督はシステムにも言及し「4―2―3―1をベースにやっていく。時間がたって私の戦術を理解してきたら、自分のやり方をやることもある」と時間をかけてザック流へと転換していくことを強調した。シンプルな攻撃でまずはアルゼンチンに挑む。

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2010年10月7日のニュース