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今度は強制わいせつ…元日本代表候補3度目の逮捕

[ 2010年2月16日 06:00 ]

強制わいせつと強盗の疑いで逮捕された茂原岳人容疑者

 警視庁渋谷署は15日までに、強制わいせつと強盗の疑いで、元Jリーガーで元サッカー日本代表候補の無職茂原岳人容疑者(28)=自称群馬県館林市=を逮捕した。東京・渋谷の路上で女性にわいせつな行為をした上、現金を奪った疑い。06年にも住居侵入容疑で逮捕される(起訴猶予処分)などし、逮捕は3度目。代表候補からの転落人生はまだ続いている。

 逮捕容疑は昨年12月中旬の未明、東京都渋谷区松濤1丁目の駐車場に帰宅途中の女性(19)を連れ込み、わいせつな行為をした上、現金数万円入りの財布を奪った疑い。女性とは面識がなかった。

 現場は高級住宅街として知られる松濤。茂原容疑者は路上を歩いていた女性を無理やり駐車場内に連れ込んで、12月の寒空のもと乱暴。無抵抗になった女性を横目に、バッグの中にあった財布を奪って逃走したという。女性は直後に被害届を提出。その後、同署が犯人を茂原容疑者と特定。現場に遺留された体液のDNA型が茂原容疑者のものと一致した。

 だが、茂原容疑者の知り合いや立ち回り先を捜査したが、姿をくらましていたため、渋谷署は2月上旬、茂原容疑者を全国に指名手配。同12日、山梨県内にいたところを同県警の警察官が発見、逮捕した。身柄は東京に移送され、渋谷署が14日に送検した。

 調べに対し、茂原容疑者は「わいせつ行為はしたが、合意の上でやったこと」と強調。強盗容疑についても「やった覚えがない」と容疑を全面的に否定している。

 茂原容疑者はJ1の川崎Fに所属していた06年3月、女性会社員宅に侵入したとして住居侵入容疑で逮捕。期限付き移籍中だった川崎F、保有権を持っていた柏(当時J1)の両クラブから契約を解除された。女性とは示談が成立、起訴猶予処分となり、同5月に甲府(同)の練習生としてサッカー界に復帰した。

 古巣の柏へ復帰していた08年4月に日本代表候補に選ばれたが、3日間の強化合宿に参加した2日後、過去の別の不祥事が発覚し逮捕。同5月に柏を解雇され、現在は執行猶予中だった。

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2010年2月16日のニュース