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東京V追放も!“念書”提出めぐりJと対立

[ 2010年2月16日 06:00 ]

 東京Vが16日のJリーグ理事会で退会処分を受ける可能性が出てきた。東京VがJリーグ事務局から提出を求められている「今季スポンサー料5億4000万円を集められなかった場合、現経営陣は退陣する」という念書の提出を拒んでいるため。退会した場合は、東京Vを除外した新たなJ2日程を発表する異常な事態となる。

 昨年9月の理事会でJリーグは、東京Vの株主変更を承認するにあたって条件を付けた。9億円規模でチームを運営すること、そして再建計画の軸となっている今季スポンサー料5億4000万円について出資する企業から確約を取ること。東京Vが昨年11月17日の理事会までに「スポンサー料を確保した」と報告したため変更を承認された。

 しかし、1月にJリーグが職員を派遣して内部調査を実施したところ、スポンサー料は予定額を大幅に下回ることが判明。急きょ1月29日に臨時理事会を開いて善後策を協議した。この時も東京Vは「入金時期は遅れるが間違いなく集められる」と約束したため静観することになったが、2月から経理担当として東京Vに出向したJリーグ職員からの報告で経営状態がひっ迫していることを確認。9日の実行委員会で東京Vに「再建計画通りにスポンサー料が集まらなかったら、現経営陣は退陣する」という旨の念書を提出するよう要求。「17日の理事会までに提出しない場合は退会させる」と最後通告をした。既に今季J2日程は発表されているが、その場合は東京Vを除外した日程を作成し直し再発表することになる。

 一方、東京Vの崔会長はスポンサー料の確保に自信を見せながらも、念書の提出は拒否。一歩も引かない構えだ。鬼武チェアマンも「あしただ」と理事会の判断に委ねる意向。もし退会となれば、契約選手の処遇や日程告知ポスターなどの作り直しなど各方面に影響が出ることは間違いない。Jリーグは大きな試練の時を迎えた。

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2010年2月16日のニュース