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ゴン不在心配なし 札幌移籍の“ミスター東京”が引っ張る 

[ 2010年1月19日 09:16 ]

体力測定で李(左)、藤田(右)とともに走る藤山

 FC東京から移籍したDF藤山竜仁(36)が元日本代表FW中山雅史(42)の“穴”をカバーする。18日、中山が札幌市内の病院で検査を受け、右足内転筋付着部炎と診断され、別メニュー調整が決定。札幌の精神的支柱の離脱も、ゴンに次ぐ36歳のベテランが、先頭を走りチームを引き締める。

 42歳、超ベテランの中山は、19日からのグアムキャンプには帯同するものの、別メニュー調整が決定。2月10日までの同キャンプ中には復帰できるが、「若手にサッカーに対する姿勢を学んでほしい」と石崎監督は、ゴンの経験をグアムで選手たちに注入する予定だった。思わぬ形でプラン変更を余儀なくされたが、FC東京在籍時に“ミスター東京”と呼ばれた藤山がいれば心配はない。
 「中山さんに負けないように走らないといけない」
 この日は、札幌ドームで行われたチーム初練習に参加。体力測定では、将来を嘱望されているMF藤田、広島から移籍したMF李とグループを組み、走り回った。測定結果は、「決して高い数字ではなかった」(石栗コーチ)となったが、藤山は「フィジカルは大丈夫。これからグアムで上げていきたい」と不安を一蹴した。
 合流したばかりだが、選手たちからの信頼は厚い。藤田は「ゴンさんだけではなく、藤山さんもいるので、チームのプラスになる」と話せば、GK佐藤も「ベテランの人がDFに入ると、守備面で盗むものがある」とする。チーム側は、経験を買って獲得に踏み切ったが、早くも“藤山効果”が表れ始めている。
 FC東京時代からこだわりのあった背番号「8」は、MF砂川がつけていたため、「3」となったが、藤山は「3をひっくり返して3とくっつければ、8になる」と話すなど余裕もある。練習後には、中山の下へ駆け寄り談笑。リーダーシップを執る覚悟もある。藤山がベテランの味で、ゴン離脱を補う。

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2010年1月19日のニュース