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ドゥンガ見たか!ロナウジーニョ完全復活ハット

[ 2010年1月19日 06:00 ]

 ACミランのブラジル代表FWロナウジーニョ(29)が3度目のW杯出場へ、完全復活を猛アピールした。17日、シエナ戦に先発出場しハットトリックを達成。セリエA挑戦2年目で初の1試合3得点を挙げ、4―0の勝利に貢献した。最近3試合で6得点を記録する好調ぶりで、代表復帰が視界に入ってきた。

 ロナウジーニョの独壇場だった。前半12分に先制のPKを決めると後半27分にはベッカムの右CKを頭でゴール。終了間際にはこぼれ球を拾ってDFをかわし、右サイドネットを揺らした。08年夏のACミラン加入後初のハットトリック。「人生とキャリアにおいて特別な時期。ピッチ上ですべてがうまくいっている」と笑顔で振り返った。

 6日のジェノア戦、10日のユベントス戦に続く3戦連発。その間実に6得点で昨季の8得点を上回る9得点をマーク。リーグの得点ランクも3位タイに浮上したが、それ以上に印象的だったのが全盛期をほうふつさせるドリブルだった。後半3分、12分、30分と左サイドから鋭くゴール前に切れ込んだ。アシストもリーグ最多の8を記録し「復活」という表現はもはや誇張ではない。

 不振からスペインを追われるように移籍してきて1年半。今季はレオナルド監督に「最後のチャンスだ」とハッパをかけられ、体重を4キロ落として開幕を迎えた。それでもシーズン序盤はトップ下で精彩を欠いた。だが昨年10月18日のローマ戦で転機が訪れる。途中でシステムが2トップから3トップに変わり、バルサ時代と同じ左ウイングに移ると持ち味の突破力と展開力がサイドのスペースで生きた。そこからコンスタントに活躍。「友人のようにすべて話せる」というブラジル人指揮官の下で生き返った。

 昨年4月1日のペルー戦を最後に代表からは遠ざかっている。しかし、同12月にドゥンガ監督は「彼が笑っているのをテレビで見た。ささいだが、これは重要。幸せであれば違いをつくってくれる。彼を待っている」と発言。元エースが代表復帰に近づいていることは間違いない。ロナウジーニョも「状態さえ良ければ誰にも負けない。メッシやC・ロナウドにも」と力強かった。

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2010年1月19日のニュース