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岡田監督“次戦までは”首つながった

[ 2009年2月12日 06:00 ]

<日本・オーストラリア>長友佑都(中)に指示を出す岡田武史監督

 【日本0―0オーストラリア】スコアレスドローという結果に、岡田監督はベンチで頭を抱えた。犬飼会長から勝利を厳命された大一番で最低限の結果である勝ち点1。会見に現れた指揮官の表情が崩れることはなかった。

 「チャンスをつくったが決めきれず、引き分けになった。残念ですが素晴らしい戦いをしてくれた。ただ結果は真しに受け止めないといけない」

 強敵を完全に押していただけに歯がゆかった。「オーストラリアはいいチームだが、われわれが劣っているとは思わない」と強気な言葉が出たのも当然の内容だった。シュートの本数は11対3と圧倒。「シュートはかなり打っている。点を取っていくには、こういうことを続けていくしかない」。慢性的な決定力不足さえ解消されていれば、勝てた試合だった。

 犬飼会長も悔しさを隠さなかった。「残念。勝ち点2を失ったということだけど、内容は次につながるものだった。ただ残念」。そして次のバーレーン戦に向け、再び勝利を義務付けた。「目指すサッカーはできているけど勝たないと。3月の終わり(28日)の試合は勝たないといけない」。最終予選でいまだホームでの勝利がない岡田ジャパンに注文をつけた。

 岡田監督はW杯出場が決まる2位以内に入るために必要な勝ち点を「16」と設定している。前半4試合を終えて勝ち点8は最低限のノルマには達しているが、十分ではない。しかも次戦は昨年からの4戦で2敗を喫しているバーレーンをホームに迎える。「より精度を上げて、チャンスの回数を増やしていかないと。バーレーン戦に向けてより進歩していかないといけない」。勝ち点4差に迫ったA組3位との直接対決だけに万が一の負けはおろか、引き分けも許されない。岡田監督の南アフリカへの道はまだまだ険しい。

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2009年2月12日のニュース