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ロナウド跳人弾!マンU5発で世界一王手

[ 2008年12月19日 06:00 ]

<G大阪・マンチェスターU>前半46分、C・ロナウド(左)はCKからヘッドで合わせゴールを決める

 サッカーのクラブ世界一を決めるトヨタ・クラブW杯は18日、横浜国際競技場で準決勝が行われ、欧州王者マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)がアジア王者G大阪を5―3で下し、世界一に王手をかけた。ポルトガル代表MFクリスティアーノ・ロナウド(23)は前半ロスタイムに右CKからヘディングで追加点。積極的なプレーで好機に絡み、勝利に貢献した。マンUは21日の決勝(横浜国際)で南米王者LDUキトと対戦する。

【試合結果
クラブW杯


 前半ロスタイムの右CK。密集後方の競り合いでG大阪の明神をはじき飛ばしたC・ロナウドが宙を舞った。1メートル85の長身と抜群のバネを生かし、昨季公式戦42得点中9得点を挙げた頭でゴールにねじ込んだ。「自分だけでなく全員で得点した。大事なのはチームの勝利」と謙そんしたが、1―0の前半終了間際に挙げた効果的な得点だった。

 中盤の右サイドで先発し、変幻自在にポジションを変えながらゴールに迫った。前半27分に右サイドでボールを受けるとトップスピードでゴール前に切れ込み、そのまま右ヒールで左足の裏にボールを通して急ターン。相手DFをかわすと左足で強烈なシュートを放った。このプレーで得た右CKからビディッチが先制ヘッド。両軍で8ゴールが記録された乱戦でも存在感は抜群だった。

 昨季の欧州CLとプレミアリーグで優勝&得点王のダブル2冠を達成。バロンドール(世界最優秀選手)にも選ばれた世界最高の選手だからこその騒動も浮上した。スペインのエルムンド・デポルティーボ紙が、来季のレアル・マドリード移籍で密約があると報道。レアル幹部のトラポテ氏が「来夏に向けて最高の選手と契約済み」と話したもので、「クリスティアーノのこと?」と問われると「ベスト・オブ・ベスト。クリスティアーノだ」と発言。さらに「公表できない取り決めがあって今は何も言わない方がいい」と続けた。

 真偽は不明だが、試合後は英メディアがファーガソン監督に質問を浴びせた。指揮官は「彼を売りには出していない。レアルは駆け引きをしているだけ」と不快感いっぱい。C・ロナウドは「ノーコメント。マンチェスターが大好きだし、次の試合に集中するだけ」と言及を避けたが、クラブ世界一を決める大会で終止符を打ったはずの移籍騒動が再燃した形だ。「一生に一度あるかないかのチャンス。重要な大会なのでトロフィーを持ち帰りたい」とC・ロナウド。この日見せた世界最高のプレーとともに、ピッチ外の騒動からも目が離せなくなってきた。

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2008年12月19日のニュース