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キトかマンUか 決勝戦はハイレベルな戦いに

[ 2008年12月19日 17:04 ]

クラブW杯決勝戦に向け、ランニングで調整するルーニー(左から2人目)らマンチェスター・ユナイテッドイレブン

 タレントをそろえるマンチェスター・ユナイテッドか、堅守速攻のリガ・デ・キトか。欧州と南米のクラブが激突するクラブワールドカップ(W杯)決勝は、見応えのあるハイレベルな試合が期待できそうだ。

 個々の能力ではマンチェスターUが上回る。看板FWのロナウドやルーニーはG大阪戦でもゴールを挙げ、期待通りのパフォーマンスを見せた。次の試合でもロナウドのドリブル突破やFKは必見となる。大舞台での強さを日本でも存分に発揮してくれるだろう。
 1試合を消化したことで、決勝での運動量はさらに増えるはずだ。準決勝では持ち前の激しいプレスが緩む場面も目立ったが、決勝は90分通して守備面の集中力が要求される。ファーガソン監督も「守備への戻りが遅いのは修正点」と話しており、先制を許せば欧州王者と言えども苦境に立たされる。
 南米王者のキトは、MFボラニョスの突破力が光る。南米らしいパスワークよりも、手数をかけないカウンターでビエレルやマンソに球を集めてチャンスをうかがう。守勢でも少ない好機を生かす力を秘めている。
 準決勝のパチューカ戦では66%のボール支配率を許しながら、守備ラインが慌てるシーンは少なかった。ロナウドらのスピードに乗った攻撃を抑えられれば、南米勢として2大会ぶりのクラブ世界一の座は引き寄せられそうだ。

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2008年12月19日のニュース