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バルサ赤っ恥逆転負けで3位転落

[ 2008年3月31日 06:00 ]

 スペインのリーガ・エスパニョーラ第30節の2試合が29日に行われ、アウェーでベティスと対戦したバルセロナは2点のリードを守れず2―3で逆転負けを喫した。試合がなかった首位レアル・マドリードとの勝ち点4差は変わらなかったが、アトレチコ・マドリードを下したビジャレアルに抜かれて3位に転落した。

 会見場に姿を見せたライカールト監督は「このような逆転負けを喫して恥ずかしい。ソシオ(クラブ会員)に謝りたい」と漏らした。MFシャビは「腹立たしくとても失望している」と振り返った。悪夢のようだった。

 開始15分でボージャンとエトオがゴール。楽勝ムードが漂った。ところが後半に入り状況は一変。8分にベティスが攻撃的な選手を2人入れ替えると守勢に回り、18分に素早いパス回しにほんろうされて失点した。30分にはPKを止めながら直後に守備のミスから失点。33分にもカウンターから簡単に決勝点を献上し、主将のDFプジョルは「後半にいいプレーが続かない今季を象徴する試合だ」とうなだれた。

 ベティス・ファンの不祥事で中立地開催の予定だったこの試合。ベティスの上訴でバルサに不利なアウェー開催が決まったのは試合前日というドタバタもあったが、言い訳にはならない。最近5戦で1勝1分け3敗。レアルの失速もあって勝てば勝ち点1差で重圧をかけることもできたが、逆に敗れて3位へ落ちた。「平静を保つべき」と訴えた指揮官だが、逆転優勝の可能性を自ら閉ざしかねない敗戦となった。

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2008年3月31日のニュース