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メダルまで0秒24…小平「イメージ通り」5位入賞

[ 2010年2月23日 06:00 ]

女子1500メートルで1分58秒20をマークし、ガッツポーズする小平

 【女子1500メートル】タイムを確認した小平は珍しくガッツポーズしてはしゃいだ。1分58秒20。昨年、同じリンクで行われた世界距離別選手権での優勝タイムを上回った。

 「思っていたより記録が出た。イメージ通りの滑りができた」。5組を残してトップ。その後4人に抜かれたが、メダルまで0秒24の大健闘だった。今季から本格的に取り組んだ1500メートル。W杯では10位が最高で「周りと比べると小中学生のような経験の少なさ」だったが、この種目での日本女子の入賞は92年アルベールビル五輪銅メダルの橋本聖子以来の快挙だった。
 その日本選手団の橋本団長が大会前に語った「80%の力で120%の成果が出た」経験談が頭に残っていた。レースプランは前半我慢して後半で勝負。「スピードを出したくてウズウズしたけれど、橋本さんの言葉を思い出しながら滑った」。残り2周を長距離系の強豪に近い30秒63、32秒40で回り入賞につなげた。
 500メートルでは12位に沈んだが、日本勢が不得意だった1000メートルと1500メートルでともに5位。日本のエースを証明した23歳は「ソチ五輪でも3種目ともしっかりとやりたい」と早くも4年後を見据えていた。

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2010年2月23日のニュース