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前半7位から巻き返し…ミラー初の金メダル獲得

[ 2010年2月23日 06:00 ]

男子スーパー複合で優勝したミラー

 【男子スーパー複合】ミラー(米国)が前半滑降の7位から後半回転で巻き返し、五輪4度目の出場にして初の金メダルを獲得した。

 滑降で首位に0秒76差の好位置につけると、回転は終盤に体勢を崩しながらも非凡なバランス感覚で持ちこたえた。「誰よりも楽しんで滑った少年時代に戻れたような感じだ。そういう気分になれたのがうれしい」。W杯通算32勝で総合優勝も2度。ヒッピーだった両親に育てられ、独特の感性や主張を持つスーパースターは「思い通りに滑れたら、達成感が最も大きいのは回転(27日)だ」と2個目の金へ意欲を見せた。
 
 <3色そろった>ミラーは滑降の銅とスーパー大回転の銀に続く今大会3個目のメダル。一つの大会で3色のメダルをそろえたのは、アルペンでは02年ソルトレークシティー大会のエベルハルター(オーストリア)以来2人目。ミラーは通算5個目の五輪メダル獲得で、トンバ(イタリア)とチュース(ノルウェー)に並ぶ歴代2位に浮上した。最多は金4個を含む計8個のオーモット(ノルウェー)。

 ◆ボード・ミラー(米国=アルペンスキー男子スーパー複合)今大会滑降で銅、スーパー大回転で銀。02年ソルトレークシティー大会でも銀2個を手にしており、五輪通算で計4種目5個目のメダルを獲得。世界選手権で金メダル4個。W杯通算32勝を誇り、総合優勝は2度。1メートル88、92キロ。32歳。

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2010年2月23日のニュース