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涙の予選落ち広田 骨折&肉離れしていた

[ 2008年8月17日 06:00 ]

広田遥は予選通過ならずがっくり引き揚げる

 【北京五輪 トランポリン】男女の個人予選を行い、女子ではアテネ五輪7位の広田遥(24=阪南大職員)が62・6点の12位で予選落ちした。競技終了後、広田は直前合宿での練習中にスタッフの不注意により恥骨骨折など全治2カ月の重傷を負っていた衝撃の事実を明かした。男子では世界ランキング1位の上山容弘(23=インテリジェンス)は69・2点の9位で予選落ち。世界ランキング7位の外村哲也(23=ザ・ビッグスポーツ)が70・3点で5位に入り、上位8人による決勝に進んだ。

【ヴィーナスアスリート 廣田遥


 予選敗退した広田の口から衝撃の事実が明らかにされた。広田によると、北京五輪に向けた直前合宿中の7月27日に、練習中に関係者の不手際により大ケガを負ってしまったという。
 「普通じゃ立てないコンディションだったので…。恥骨骨折と右足の肉離れです。全治は最低でも2カ月と言われました」
 マットが広田の上に倒れたとの情報もあるが、事故の詳細は不明。いずれにしても、自らには何の落ち度もないアクシデントだっただけに「自分のミスでしたケガじゃなかったので、余計に切り替えが難しかった」とショックは大きかった。現地入り前の段階で激痛により階段を下りることもできなかったが、トレーナーや家族の支えで何とか五輪の大舞台に立つことはできた。
 しかし、それ以上を望むことは不可能だった。日本女子では唯一成功したことのある前方3回宙返りを北京でも準備していたが断念。「(演技を)10本通すことが精いっぱいでした」と真っ赤な目で振り返った。大会後はマネジメント会社に所属して、競技の普及活動に励む予定だったが、不完全燃焼の結果により方向転換。「まだ体も動くので、もう一度チャレンジしたいです」とロンドン五輪に気持ちを切り替えていた。

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2008年8月17日のニュース