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韓国に負けた…星野ジャパン崖っ縁2敗目

[ 2008年8月17日 06:00 ]

<日本・韓国>韓国に敗れ、肩を落とす日本代表選手を背に、足早にベンチ裏へ引き揚げる星野監督(左)

 【北京五輪 野球・日本3-5韓国】星野ジャパンが痛い星を落とした。日本代表は16日、予選リーグ第4戦で宿敵・韓国に3―5で逆転負けを喫した。2点リードを7回に追い付かれ、9回に3番手の岩瀬仁紀投手(33)が味方の守備の乱れも重なり3点を失った。予選突破へ“デッドライン”の2勝2敗で前半戦を終了。上位での準決勝進出は難しくなった。

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 一打同点まで追い詰めた。だから、余計に悔しさが込み上げる。無念の表情で星野監督は「少なくとも追いついてくれると思っていた。タイブレークのイメージも考えていたし、1人も還せないのはちょっと寂しいよね」と言った。3点を追う9回に1点を返し、なお無死二、三塁。だが、金縛りにあったように阿部、G・G・佐藤、代打・森野が凡退した。

 投手交代の遅れが裏目に出た。2点リードした直後の7回。和田が先頭を歩かせ、続く李大浩(イ・デホ)に同点2ランを浴びた。和田は6回まで毎回の9三振を奪うなど無失点。代え時は難しかったが、台湾戦では7回から岩瀬―藤川―上原のリレーで逃げ切っていた。星野監督は「ノーアウトからフォアボールを出した時にスイッチすればよかった。自分のミスが悔しいね」と和田を引っ張った自らを責めた。

 9回には3番手の岩瀬が2死一、二塁から代打・金賢洙(キム・ヒョンス)に決勝の中前打。さらに守備の乱れで致命的な2点を失った。岩瀬は「韓国は予選と同じで気迫があった。それに負けないようにいったが、結果がついてこなかった」とうなだれた。

 後ろに藤川と上原が控えていたが、継投を遅らせたのは今大会から導入されたタイブレーク方式だ。延長11回から無死一、二塁の状況でスタートする新ルールでは投手は何人でも欲しい。大野投手コーチは「タイブレークを考えて?そうです。9回は代えてあげてもよかったけど」と語った。

 痛恨の2敗目。「少なくとも追いつめられたのは確か。デッドラインや」と自らに言い聞かせた星野監督。帰りのバスでも「後がないぞ。3ついくぞ」とナインを鼓舞した。選手も宿舎到着後、宮本主将を中心にミーティングを行った。あと1敗しても予選突破は可能だが、3連勝しか考えていない。準決勝に先発予定のダルビッシュを前倒ししてでもがむしゃらに勝ちに行く。

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2008年8月17日のニュース