【追憶の阪急杯】06年ブルーショットガン 松永幹夫“騎手ラストデー”に「神様が降りてきたのかな」

[ 2024年2月21日 06:45 ]

06年阪急杯で劇的なレースを演出した松永幹夫騎手(馬上)とブルーショットガン
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 阪急杯といえば、やはりこれだろう。松永幹夫(現調教師)、騎手ラストデーでの重賞制覇である。

 レース後、松永自身が「神様が降りてきたのかな」と話したように、何もかもが神がかっていた勝利だった。

 パートナーのブルーショットガンは15頭立ての11番人気。3走前に準オープン(1600万下)の特別戦を勝ち、オープン再昇級。だが、8、13着と分厚い壁に阻まれた。人気薄も仕方ないところだろう。

 しかも、8着に完敗した2走前と同じ不良馬場。それが、直線で外に進路を取ると、まるでノメることなく矢のように伸びた。「びっくりしましたね。あんなに走ってくれるなんて」。レース後、ミッキーの甘いマスクが崩れた。

 ラストデーのミラクルはこれだけでは終わらない。最終12R。今度は1番人気のフィールドルージュにまたがると、2着馬に3馬身半差をつけて圧勝。通算勝利を「1400」に乗せたのだ。

 「阪急杯まで負け続けたので1400勝は無理だろうと思っていた。今年6勝しかしていないのに、最終週の土日で4勝もできるなんて…。僕は幸せ者です」。松永は声を震わせた。

 イソノルーブルやキョウエイマーチ、チアズグレイスなどとのコンビで「牝馬の松永」と呼ばれた。05年天皇賞・秋をヘヴンリーロマンスで制し、スタンドで観戦する天皇、皇后両陛下(当時)に馬上で礼をした姿は今も語り草だ。

 温厚な性格で騎手仲間や関係者から絶対的な信頼を置かれていた松永。競馬界への貢献も大きかった男に、競馬の神様が劇的なラストシーンを用意したとしか思えなかった。

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