【競輪記者コラム】小川真太郎「まだ終わっていないんだ」熱い思い胸に5年ぶり平塚ダービーへ

[ 2023年4月20日 11:04 ]

平塚ダービーで大暴れを誓う小川真太郎
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 今年もダービーがやって来る。5月2~7日、舞台は平塚。18年以来、5年ぶりの平塚ダービー…となると、ピンと来る選手がいる。小川真太郎(30=徳島・107期)。5年前、初出場で1R1番車に抜てきされ(1)(1)(7)(1)と大暴れした。小川は「懐かしい…。あの時は迷いがなかった。あれ以降から思ったように踏めていない。でも、今年はやったろう!頑張ろう!と思っている」。その目には、鳴門の大渦を思い起こす迫力があった。

 安定してビッグレースに出場はしている。ただ、5年前に“これは!”と思わせた活躍からすると物足りない。「鎖骨を折ったりしたのが響いているのかな」と小川。競輪選手の宿命と言える落車によるケガに悩んだ。気づけば30歳。中堅の域に入った。「もう、おじさんですよ」。このまま若手や周りの進化に置いていかれるのか。

 そんなことはない。常に創意工夫。「野球の動画を見てヒントをもらった。腕の使い方だったが、それを脚に応用できないかなと思った。自分は自転車に乗ってない時も考えないと」と移動時間も研究を重ねる。また、セッティングに悩めば、同期のタイトルホルダー吉田拓矢に聞いた。強くなるためには何でもする。

 覚悟もある。10~12日の取手F1決勝。片岡迪之、小倉竜二の先輩2人と同乗した。小川が先頭かと思いきや、「小倉さんの前で番手として勉強したい」と懇願。今の自分のポジションを自覚しての結論を出した。結果、片岡の番手から見事に優勝。“本番”でも町田、犬伏の番手もドンと来いだ。

 昨年、徳島では3年ぶりに街中で阿波踊りが行われた。踊り手はうっぷんを晴らすように、最高の表情でハジけていた。「練習でも強くなっているのは感じる。“まだ終わっていないんだ”というのを見せつけたい」。小川もやってくれる。あの地、あの舞台で、あの時を思い出して。5年分の悔しさをぶつけてみせる。

 ◇渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の27歳。法大卒。18年4月入社、20年1月からレース部・競輪担当。昨年は中央競馬との二刀流に挑戦。今年から再び競輪1本に。愛犬の名前は「ジャン」。18年の平塚ダービーは父と観戦。負け過ぎて食事は場内のコロッケ(100円)のみだった。

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