【マイルCS】ダーリントンホール 大物食いあるぞ!「フレッシュ」な状態なら妙味

[ 2021年11月19日 05:30 ]

厩舎の洗い場に入るダーリントンホール(撮影・西川祐介)
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 トレセンの最前線で取材する記者が気になる穴馬に迫る秋の連載企画「GIリベンジャーズ」。マイルCSの第3回は東京本社の田井秀一がダーリントンホール(牡4=木村)に注目した。

 喉の手術を経てカムバック。長期休養明けで初のマイルだった富士S(5着)で健在を示したダーリントンホール。前走後、鞍上の横山武が「厳しい条件下でここまできた。また重賞を勝てる馬だと思う」と称えたのが印象的だった。地力に衰えなし。4頭出し少数精鋭の関東勢において配当妙味を追求するならダーリントン一択だ。

 陣営は前走好走の要因を「フレッシュさ」に求める。富士S前の追い切りでは併せたファインルージュ(秋華賞2着)、ステルナティーア(サウジアラビアRC2着)などを圧倒する動きを連発。レース当日のパドックでも、重賞初制覇の共同通信杯時のように闘志を前面に押し出す活気が戻っていた。太田助手は「前走は期待通りのパフォーマンスをしてくれた。フレッシュな気持ちで走ることができれば、G1の舞台でも形になるだけのポテンシャルを秘めている馬」と期待値の高さを隠さない。

 中間は在厩で調整。10カ月ぶりを叩き、「前走のようなフレッシュさをキープできるように意識している。1週前はしっかり、今週もシャープに動けているので前走の反動は感じない」(同助手)と気配上昇は間違いなさそう。最終追いでは東スポ杯2歳Sで上位人気が予想される僚馬イクイノックスに胸を貸して豪快に先着した。4歳ながらまだキャリア9戦目。荒々しくも映る走りはフレッシュさを失っていなかった。

 大幅に相手が強化されるだけに前走と同じ◎は打ちづらいが、圏内のダークホース。「喉に疾患があるので輸送は心配。輸送日程、車内の過ごし方など最善を尽くしたい。いい状態で走らせたいの一点に尽きる」と太田助手。阪神競馬場のパドックに、美浦トレセンと変わらぬ闘志満々の姿で現れるようなら大物食いのシーンまで夢想できる。

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2021年11月19日のニュース