【マイルCS】復調差し馬サウンドキアラが輝く 陣営「舞台はいいし、今ならG1でも」

[ 2021年11月19日 05:30 ]

厩舎周りで運動するサウンドキアラ
Photo By 提供写真

 【G1ドキュメント・栗東=18日】大波乱だったエリザベス女王杯を◎1着アカイイト、▲2着ステラリアで仕留めた田村の懐は温かい。両親に焼き肉、お酒をプレゼント。久しぶりに親孝行ができた。アカイイトよ、ありがとう。2週連続の的中に向け、まずは馬場状態をチェック。先週のレース映像を見てほしい。阪神芝の内ラチは開催が進んで傷んでいる。今週も穴候補は先行馬より差し馬だ。

 6歳牝馬サウンドキアラは秋初戦のスワンSで復調の兆しを示した。五分のスタートから好位を追走。直線、進路が狭くて仕掛けが遅れたものの、ゴール前は馬群の隙間をスルスルと抜け出し、勝ち馬ダノンファンタジーから0秒1差の2着。昨年5月ヴィクトリアマイル2着以来、久々に馬券圏内に入った。森崎助手は「夏の休養期間を上手に過ごせたことが良かった。いい頃の気配が戻ってきたし、前走は一番強い競馬をしたと思う」と振り返る。

 牡馬と比べて牝馬は繊細な生き物。「もう走るのは疲れた」など人間が想像する以上に、些細(ささい)なことで精神のバランスを崩してしまう。「昨秋から続いた不振の理由は体調。この馬は牝馬の中でも繊細な方ですから。スランプを抜け出せたのは大きい」

 この日、厩舎周りの運動を観察。力強い踏み込みで迫力満点の雰囲気だ。休み明けだった前走が80%なら叩き2走目の今回は100%の仕上げ。森崎助手は「舞台はいいし、今ならG1でも」と期待を膨らませた。芝マイルは昨年4月、阪神牝馬Sを制すなど全7勝のうち5勝を挙げるベストの条件。息を吹き返した実績馬が大舞台で輝く。

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2021年11月19日のニュース