【紫苑S】ファインルージュ、秋華賞へ万全V 福永「阪神2000は問題ない」

[ 2021年9月12日 05:30 ]

<紫苑S>レースを制したファインルージュ(右から4頭目)=撮影・郡司 修 
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 秋の中山開幕を飾る秋華賞トライアル、G3「第6回紫苑S」が行われた。2番人気ファインルージュが勝ち、1月のフェアリーS以来重賞2勝目。秋華賞(10月17日、阪神)で、春のクラシックのリベンジを期す。また、2着スルーセブンシーズ、3着ミスフィガロまでが優先出走権を手にした。

 5、6番手で迎えた4角。抜群の手応えで外を駆け上がる。他馬との脚力の違いは明らか。楽に先行勢をパスすると、最後は流して後続を抑えた。福永は「理想的なポジションで、これで伸びなかったら距離が長いということだなと思っていた。坂のある2000メートルをクリアしたし、阪神の2000メートルは全く問題ない」と胸を張った。

 見事にスタイルチェンジを成し遂げた。前走・オークス(11着)は、距離克服のために、走りのバランスを後ろに寄せたフォームに矯正。しかし結果が伴わず、名手は桜花賞(3着)時のフォームへの再矯正を要求した。福永は「今日は非常に桜花賞の時の雰囲気に似ていた。若い時は分からなかったけど、今は成功体験もあるのでリクエストさせてもらった」と笑顔を見せた。ディアドラ、ノームコアなど出世馬が多いステップレースをクリア。今年の紫苑S優勝馬も本番で目が離せない。

 ◆ファインルージュ 父キズナ 母パシオンルージュ(母の父ボストンハーバー)18年3月11日生まれ 牝3歳 美浦・岩戸厩舎所属 馬主・六井元一氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績6戦3勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億894万1000円。馬名の由来は元気+母名の一部。

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2021年9月12日のニュース