【紫苑S】最高峰目指すトウシンモンブラン 杉山晴「力をつけている」

[ 2021年9月8日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・栗東=7日】遅咲きという言葉はどこか悲哀を秘めている。が、競馬の世界では悪いイメージはない。オサムは秋華賞トライアル・紫苑Sに出走する杉山晴厩舎のトウシンモンブランに注目した。馬名を聞いてもピンと来ない読者が多いはず。そう、初勝利に10戦を要し、8月の小倉で2勝目を挙げたばかり。5戦目で昨年の秋華賞を制した同厩のデアリングタクトとは対照的だ。

 「使いながら良くなってきましたね。元々テンションが高かったのが最近は落ち着いてきた。力をつけていると思うし、距離(1F延長)には対応できると思いますから」と指揮官。前走は相手関係に恵まれたとはいえ、単勝1・8倍の人気に応え、牡馬相手に2馬身差の完勝だった。

 「ゲートが繊細なので、乗り替わりの一点だけが心配ですが、トライアルにチャレンジするだけの馬だと思います。何とか権利を」

 新馬戦から快進撃を続ける天才肌がいれば、経験を積みながら輝きを放つ馬もいる。馬名は欧州の最高峰から。まずはG1切符をつかみ、頂を目指す。

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2021年9月8日のニュース