【プリンシパルS】バジオウ、ダービー切符 戸崎が手綱抑える余裕「最後まで脚色は衰えませんでした」

[ 2021年5月9日 05:30 ]

レースを制したバジオウ(右端)=撮影・郡司 修
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 ダービーへの最終切符を懸けたトライアル「プリンシパルS」が8日、東京競馬場で行われ、戸崎圭太騎乗の2番人気バジオウ(牡3=田中博)が優勝。ダービー(30日、東京)の優先出走権を獲得した。

 ここでは役者が違う。盤石なレース運びだった。2番手追走のバジオウは残り400メートルで早々と先頭へ。後続も最後のダービー切符を目指して必死に追うが、全く差が詰まらない。最後は戸崎が手綱を抑える余裕さえあった。「いつもの先行策の形で行きました。走りながら“馬が良くなっているな”と。最後まで脚色は衰えませんでしたね。(優先出走権は)1着だけ、というプレッシャーはありましたが、勝てて良かった」と鞍上は気持ち良さそうに汗をぬぐった。

 見守った田中博師は「気持ちが入り過ぎる面がある馬だが今日はパドックから落ち着いて周回していた。気分が良さそうだったので“いつもと違うな”と感じていた」と愛馬の成長ににっこり。無事に本番へ駒を進めれば、開業4年目の師にとっては初めてのダービーとなる。「ダービーは(鈴木剛史)オーナーの願いでもある。間隔が短いので馬の状態をしっかり見極めていきたい。ジョッキーとも走りがゆったりしているので距離は延びていいという話はしている」。今年のダービーは別路線組も熱い。

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2021年5月9日のニュース