【NHKマイルC】シュネルマイスターG1初制覇 (外)馬として20年ぶり&ドイツ産では史上初の快挙

[ 2021年5月9日 15:47 ]

<NHKマイルカップ>レースを制したシュネルマイスター。奥は2着ソングライン(撮影・郡司 修)
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 3歳マイル王決定戦「第26回NHKマイルC」(G1、芝1600メートル)は2日、東京競馬場で行われ、2番人気のドイツ産(外)馬シュネルマイスター(牡=手塚)がG1初優勝。グレード制を導入した1984年以降のドイツ産(外)馬で史上初のJRA・G1制覇。20年ぶりに(外)馬の“3歳マイル王”が誕生。キャリア3戦馬のVは2012年カレンブラックヒルと並ぶ同レース史上最少キャリア記録となった。また、7番人気ソングライン(牝=林)は写真判定の末、ハナ差及ばず2着。3着には1番人気のグレナディアガーズ(牡=中内田)が入った。

 勝ったシュネルマイスターは父キングマン、母セリエンホルデの血統。通算成績は4戦3勝。重賞初挑戦の前走・弥生賞2着で皐月賞の優先出走権を獲得しながらも、距離適性を重視しここを照準にタイトル獲得。レース前までのキャリアが3戦で同レースを制したのは2012年カレンブラックヒル以来2頭目だった。

 グレード制を導入した1984年以降でドイツ産馬のJRA・G1制覇は1995年ランド(ジャパンC)過去1度のみ。ただランドは招待馬だったため、ドイツ産(外)馬としてはシュネルマイスターが史上初のJRA・G1制覇となった。

 鞍上のルメールは今年のフェブラリーS(カフェファラオ)以来となるG1通算37勝目。NHKマイルCは2016年メジャーエンブレム以来の2勝目を手にした。

 管理する手塚師は2020年天皇賞・春(フィエールマン)以来となるJRA・G1通算7勝目。NHKマイルCは初制覇となった。

 ▽NHKマイルC 53年創設のダービーTR「NHK杯」が前身。3歳馬の短距離路線の充実や、当時クラシック出走不可だった外国産馬の目標として、96年に2000メートルから距離短縮。3歳マイル王を決するG1として新設された。

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