【ドバイシーマC】クロノジェネシス、14年ジェンティルドンナ以来の日本馬V目指す

[ 2021年3月26日 05:30 ]

クロノジェネシス
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 27日、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイのメイダン競馬場でドバイ国際競走が行われる。昨年は中止となり、開催は2年ぶり。日本からは6競走に12頭が出走予定で国内発売は4競走。注目はドバイシーマクラシック(G1)に出走する昨年の有馬記念馬クロノジェネシス(牝5=斉藤崇)。14年ジェンティルドンナ以来、7年ぶりの同レース勝利を目指す。

 14年を思い出す。前年2着の雪辱を果たすべく、ドバイシーマクラシックに出走した5歳牝馬ジェンティルドンナ。周囲のマークが厳しい中、最後は馬群から抜け出して勝ち切った。今のクロノジェネシスからは当時のジェンティルドンナのような雰囲気が漂う。今がキャリア最高の強さと思える5歳春。同じサンデーレーシングの勝負服。7年ぶりの同レース制覇がもう見えるようだ。

 調整も順調に運んでいる。過去13戦、全ての手綱を取ってきた北村友一(34)は改めてこの馬の気持ちの強さに驚いた。「初めての航空機輸送。にもかかわらず、いい状態で持ってくることができた。この馬のタフさ、メンタルの強さを実感する。凄いと思う」。23日にはメイダン芝コースで追い切りを行った。北村友を背に3角から徐々にスピードアップ。直線ではメイダンの芝でどんなフットワークを見せるか、その確認に主眼を置いた。

 「そんなに強い負荷はいらない。リラックスして体を使えるように。もっとクッションの利いた芝かと思ったら想像よりも硬かった。地盤がしっかりしている感じ。芝はいいコンディションで、この硬さはクロノジェネシスにとって問題ない」(北村友)。芝にしっかりフィットして、まずは一安心だ。厩舎に戻ってからも穏やかでリラックスムードだという。「私自身も初めての海外。クロノジェネシスと初めて同士、頑張りたい」。ハートの強いコンビ。栄冠を期待していいはずだ。

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2021年3月26日のニュース