【高松宮記念】スプリント界の快足牝馬モズスーパーフレアV条件そろった

[ 2021年3月26日 05:30 ]

運動するモズスーパーフレア (撮影・亀井 直樹)
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 【G1ドキュメント・栗東=25日】午前10時前、寺下は矢作厩舎へ向かった。この日の調教を終えた新人女性ジョッキー古川奈に、今週の騎乗馬を取材。土曜中京1Rはトレサイーユと再び、コンビを組む。前走は12番人気の伏兵ながら4着まで追い込んだ。「いい脚を使ってくれましたね。同じような脚を使えたら楽しみです」。コメントをメモしていると、雨が強くなってきた。「雨、大丈夫ですか?屋根のある方へどうぞ」と誘導してくれた。ルーキーの気遣いに心が温まった寺下は取材後、音無厩舎へ。

 高松宮記念2頭出しのうち、気になったのはもちろん!?逃げ馬モズスーパーフレアの方だ。水曜の最終追い切りは4F49秒1の一番時計。この日は厩舎周りの運動で体をほぐした。担当の竹中助手は「落ち着きがあって、いい雰囲気ですね」とジャッジ。馬体は冬毛が残り、見栄えはしないが「この時期は、いつもこんな感じなんです。“ぬいぐるみ”みたいでかわいいでしょう」と笑みを浮かべた。

 今年はマイル路線からの参入組も多いが、スプリント界の快足牝馬はハナを譲るつもりはない。竹中助手も「スピードは誰にも負けないと思うんで」と力を込める。重馬場だった昨年はグランアレグリアの強襲を鼻差しのいだ。当日は雨予報が出ており、道悪必至。「ほかの馬の切れが鈍るなら、しぶってくれてもいい。内が残る馬場も歓迎。逃げ馬だし、人気が落ちそうなのもいいんじゃないかな」と不敵に笑った。昨年もシルクロードSで敗れ、本番は9番人気。連覇へ向けて、好条件が整いつつある。

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2021年3月26日のニュース