【3歳戦を振り返る】ゴールドシップ×ロベルト系らしいアインゲーブング

[ 2021年3月18日 14:03 ]

 14日の中山5R・3歳未勝利(芝2000メートル)は好位で運んだ1番人気のアインゲーブング(牝=黒岩、父ゴールドシップ)がゴール前で抜け出し、7戦目で初勝利を手にした。決して目立つ時計、内容ではなかったが、それでも取り上げる理由は“配合に忠実な馬”だからだ。

 父ゴールドシップ×母父ロベルト系の配合は、JRAで21頭がデビュー。9頭が勝ち上がっているが、芝に限れば上がり3F別の成績にハッキリとした傾向が出ている。ゴールドシップ産駒全体の傾向でもあるが、上がり3Fが36秒0以内では【3・2・10・43】の勝率5%、複勝率26%。出世頭のクロノメーターを除けば、【0・1・9・42】の勝率0%、複勝率19%だから、“ほぼ3着まで”と言える。

 一方、同36秒1以上では【8・3・4・19】の勝率24%、複勝率44%。まるでディープインパクト産駒のような好成績を残しているのだ。当然ながら、芝のやや重~不良も【63515】の勝率21%、複勝率48%と抜群。雨が降れば迷わず買いと言える。

 アインゲーブングは津村がレース後、「時計がかかるのは歓迎だが、馬場が悪くなりすぎるとノメるので良くない」とコメントしていた。ただ、他馬との比較で道悪はベターだったのではないかと推測できる。何はともあれ、昇級戦となる次走も道悪や時計のかかる芝なら要注意。逆に上がりが速くなりやすい東京芝の良馬場などであれば、様子見とするのが正解だ。

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2021年3月18日のニュース