【阪神大賞典】アリストテレス仕上がり万全!3頭併せで2馬身先着 陣営「本格化してきた」

[ 2021年3月18日 05:30 ]

松若騎手を背にCWコースにて3頭併せで追い切るアリストテレス(左)。中央がサイクロトロン、奥がミッキーマインド(撮影・亀井 直樹)
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 西のメイン「第69回阪神大賞典」の主役はアリストテレス。栗東CWコースで併走馬を一蹴し、好仕上がりをアピールした。

 強い負荷は必要なし。重賞連勝を狙うアリストテレスは松若(レースはルメール)を背にCWコースで3頭併せ。スタート直後からスーッと先頭に立ち、道中は折り合い重視。4コーナー手前で後続のサイクロトロン(4歳オープン)、ミッキーマインド(6歳2勝クラス)との差を広げ、手応え十分で直線に入った。ゴール前は大外からグイッとひと伸び。6F82秒9~1F12秒3を馬なりで刻み、併走馬に2馬身先着した。厩舎に戻ってきた松若が好感触を口にする。

 「最後まで集中して走れていたし、ラストはいい反応だった。仕上がりは万全です。3歳時は子供っぽさがありましたけど、年齢を重ねてメンタルの部分が大人に成長しましたね」

 今年初戦だった前走・AJC杯は好位から力強く抜け出して重賞初制覇。前日から降り続いた大雨の影響で馬場コンディションは不良だったものの、道悪に動じる様子は全くなかった。蛭田助手は「あの馬場で勝てた事実は大きい。将来性を期待させる内容だった。あれ以降、雰囲気がいい意味で変わってきたし、ようやく本格化してきたかな」と成長ぶりを伝える。

 ひと皮むけた素質馬の次なる舞台は得意とする長距離戦。まだ成長途上だった2走前・菊花賞2着は昨年の3冠馬コントレイルと首差の大激戦を演じており、ステイヤーとしての素質は証明済み。「距離が長ければ長いほど良さが出る」と蛭田助手は自信たっぷり。

 ここを順当に勝ち上がれば、上半期の最大目標である天皇賞・春(5月2日、阪神)は主役も同然。「結果を出して次につなげたい。優等生のアリストならキッチリ仕事をこなしてくれると信じています」と力を込めた。圧倒的なパフォーマンスで重賞連勝へ。G1獲りに向け、ここは負けられない。 

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2021年3月18日のニュース