森且行 日本選手権Vの“原動力” コラム執筆時に感じたプロの信念

[ 2020年11月4日 05:30 ]

森且行 日本選手権オートレースで優勝

14年8月に掲載された森のコラム
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 【記者フリートーク】14年8月。伊勢崎オートのナイターG1シリーズに出場していた森のコラムを5日間、スポニチ本紙で掲載した。前検日(12日)は船橋オートレース場の廃止が正式発表されるという業界にとって衝撃の日。所属支部こそ違ったが、当時の選手会船橋支部長が同期の永井大介だったこともあり、森はその動向を心配していた。それでも、翌日からレースが待っている。気持ちを切り替え、マシンの調整作業に没頭する姿にプロとしての強い信念を感じた。

 取材中、養成所からずっと使っている「度盛盤(どもりばん)」という整備の初期段階に欠かせない道具を見せてもらった。「他の道具は壊れたりして交換するけど、度盛盤だけは養成所時代にもらったものをずっと使っている」。大事な道具への愛着を説明する森の表情が輝いてまぶしかったことが忘れられない。長い年月こそかかったが、シンプルでぶれないオートレースへの熱い思いこそが選手権Vの原動力となった。(04~19年担当・大野 順平)

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2020年11月4日のニュース