【大井・JBCスプリント】サブノジュニア 圧巻V!地方馬“連覇”昨年のブルドッグボスに続いた

[ 2020年11月4日 05:30 ]

<大井・JBCスプリント>レースを制したサブノジュニア(手前)(撮影・村上 大輔)
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 まさに充実期。8番人気サブノジュニアが地元・大井で末脚一閃(いっせん)。馬群を一気に割っての差し切り勝ちでG1タイトルを手に入れた。03年(第3回)を制した父サウスヴィグラスとの父子制覇。地方馬のVは07年フジノウェーブ、19年ブルドッグボスに続く3頭目で“連覇”となった。

 好スタートを切るも道中は後方6番手で脚をためた。3コーナーで隣の馬がつまずき不利を受ける形になったが、それが闘志に火を付けた。直線を向くと馬群の狭い間をこじ開け、鞍上の左ステッキに応えてギアチェンジ。残り100メートルで今度は右に持ち替えて鼓舞すると、先に抜け出したマテラスカイをかわし1馬身3/4ちぎって捨てた。最後は手綱を抑える余裕を見せての圧巻Vだった。

 手綱を握った矢野もゴール後左手で2回ガッツポーズ。「マジ勝っちゃった。信じられない」。こちらも馬同様、G1初タイトルの興奮が抑えきれない様子。「チャンスはあると思っていたが…。地元で勝てて本当にうれしい。今日は精神的な強さを感じた」と振り返った。堀師も「今年はこのレースを目標にやってきた。見せ場はつくれると思っていたが。感無量です」と満面の笑み。大きなタイトルを背に人馬ともにさらに飛躍を遂げそうだ。

 ◆サブノジュニア 父サウスヴィグラス 母サブノイナズマ(母の父カコイーシーズ) 牡6歳 大井・堀千亜樹厩舎 馬主・中川三郎氏 生産者・北海道新ひだか町の藤沢牧場 戦績36戦12勝 総獲得賞金1億6227万円 重賞は20年スポニチ盃アフター5スター賞以来2勝目。

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