【伊東・共同通信社杯】中本 ビッグ初決勝制覇!1位入線・山田英の失格で繰り上がり

[ 2020年9月22日 05:30 ]

G2以上のビッグレースで初優勝を果たし、賞金ボードを掲げる中本
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 G2「第36回共同通信社杯競輪」の決勝戦が21日、静岡・伊東競輪場で行われた。G2以上のビッグレースで初めて決勝に進んだ中本匠栄(33=熊本・97期)が2着入線から繰り上がって優勝、賞金2170万円(副賞含む)を獲得した。なお、1着で入線した山田英明は押し上げで失格。ビッグレースでの1着失格は05年武雄ふるさとダービーの小野俊之以来(繰り上がり優勝は佐藤慎太郎)となる。また、9Rのガールズケイリンコレクションは女子賞金1位の高木真備が人気に応えて快勝した。

 3連勝で勝ち上がった脇本と新田のスピード対決、そして九州勢の結束が注目された決勝戦。山崎が果敢に駆けて番手山田が悲願のビッグ(G2以上)初制覇かに思われたが1着失格。2着入線の中本が繰り上がり優勝、波乱の決着で幕を閉じた。

 中本が一発ツモを決めた。中本はビッグ決勝戦が初めての舞台。「今回は九州の先輩と後輩に助けられてここ(決勝戦)まで来たし、3番手の自分の仕事をこなす」ことに集中してレースを運んだ。

 レース終了後の審議で“山田失格”の判定。優勝が決まった中本は表彰式に向かったが笑顔はなかった。「(優勝の)うれしさよりも(山田)英さんの失格が…」と前で頑張ってくれた先輩を気遣った。

 中本にとって9月21日の伊東バンクは特別な一日。3年前の9月21日に伊東で落車。「頸椎(けいつい)の5番目を骨折して伊東市民病院にしばらく入院した」大ケガを負った。伊東はそれ以来、3年ぶりの出走。「G2大会でなければ走りたくない…」の思いも強かった。それでも優勝したことでバンクのイメージも変えた。

 中本は秀岳館高時代に自転車部に所属、高校3年に競輪選手を志した。「6回も試験を受けました。弱かったですから(笑い)」。10年にデビュー以来、中本が練習グループで世話になっている倉岡慎太郎(熊本=59期)は「(中本)匠栄は研究しながらコツコツ練習する。そして一番の良さは勝負度胸」と語る。

 「練習して脚をつけて今度は九州の先頭で頑張りたい。そして次は笑ってこの場所(優勝者)に立ちたい」。勝負強さを備えたニューヒーローが誕生した。

 ◆中本 匠栄(なかもと・しょうえい)1987年(昭62)4月10日生まれ、熊本県宇土市出身の33歳。私立秀岳館高卒。10年1月プロデビュー。通算成績は822戦158勝。通算取得賞金は1億4333万円。主な優勝は第36回共同通信社杯(20年)。1メートル70、70キロ。血液型O。

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