【神戸新聞杯】コントレイル いざ伝説に挑戦!夢の父子無敗3冠馬へ“飛ぶ走り”で秋初戦突破だ

[ 2020年9月22日 05:30 ]

無敗3冠を目指すコントレイルは27日の神戸新聞杯で秋の初戦に臨む
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 さあ、偉業へテークオフ!春の2冠を無傷で制したコントレイル(牡3=矢作)が27日の「第68回神戸新聞杯」(中京)で秋の始動戦を迎える。84年シンボリルドルフ、05年の父ディープインパクトに続く史上3頭目の無敗3冠へ。主戦の福永祐一(43)は重圧より、ひと夏を越しての成長の方が楽しみな様子。きっちり勝って菊花賞(10月25日、京都)に弾みをつける。 

 いよいよ競馬史に深く名を刻む時が近づいている。無敗の3冠馬コントレイル。そう呼ばれる瞬間に向け、2冠馬は丹念に調教を積み上げている。

 16日の1週前追い切りは出色だった。栗東Cウッドチップコースで先行した僚馬2頭の間を鋭く切り裂いた。トモ(後肢)の筋肉は大きく盛り上がり、毛づやはぴかぴかだ。手綱を取った福永も称賛の言葉を並べた。「元々は調教で動く馬ではなかった。それがトモを使えるようになったことで動きが良くなっている。馬なりでかわすなんてことは春にはなかった。いい馬になってきた」

 走りが変わったのだ。四肢は地面を力強く蹴る。素早く戻し、広い可動域を生かして深く前方へ。そして、また蹴る。父ディープインパクトのような“飛ぶ走り”の領域へ。「飛行機雲」という意味の馬名が本当に似合ってくるのはここからだ。

 修羅場を何度もくぐった福永は余裕だが、担当の金羅(きんら)助手は緊張の日々を過ごしている。無敗を続けなければいけないという思いはあるが、前哨戦で100%に仕上げるわけにはいかない。この矛盾。だが、言葉は冷静だ。「1週前にいい負荷をかけられた。最終追いはそんなにやらなくていい。以前と比べて落ち着きがあるが、競馬に向けて徐々にスイッチが入ってくるはず。うまくレースにもっていきたい」

 過去に無敗で2冠を達成した6頭のうち秋初戦を迎えたのは4頭。91年トウカイテイオーは骨折で父シンボリルドルフとのダブル無敗3冠の夢を逃した。60年コダマを除く3頭は快勝。無敗のまま菊へと向かった。データ的には、ほぼ不安なし。父子で無敗3冠という漫画のような夢の結実へ。まずは今週が第一関門だ。

 ≪05年ディープ2馬身半差完勝≫コントレイルの父ディープインパクトは05年ダービー優勝後、札幌競馬場に移動し、徹底的に折り合いを教育された。そのかいあって秋初戦、単勝1.1倍に推された神戸新聞杯は道中でスムーズに位置を上げ、楽に差し切って2馬身半差完勝。パドックでは尻っぱねを我慢し、折り合いも抜群だった。精神的成長をアピールする内容に武豊は「菊への課題?何もない」と21年ぶりの無敗3冠へ自信を深めた。

 ▼神戸新聞杯 00年に京都新聞杯が春の施行となったため、関西圏で唯一の菊花賞トライアルとなった。00年以降、ダービー馬は【7・3・1・0】の好成績。04年キングカメハメハ、05年ディープインパクト、08年ディープスカイ、11年オルフェーヴル、14年ワンアンドオンリー、17年レイデオロ、18年ワグネリアンが制している。

 ◆コントレイル 父ディープインパクト 母ロードクロサイト(母の父アンブライドルズソング)牡3歳 栗東・矢作芳人厩舎所属 馬主・前田晋二氏 生産者・北海道新冠町ノースヒルズ 戦績5戦5勝 総獲得賞金4億7259万8000円。

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