【京成杯AH】トロワゼトワル連覇!折り合い、重量、馬場克服しサマーマイルシリーズ優勝

[ 2020年9月14日 05:30 ]

京成杯AHを制した横山典弘騎乗のトロワゼトワル(中央)。 2着はハナ差で柴田大知騎乗のスマイルカナ(左)、3着はハナ差で木幡巧也騎乗のボンセルヴィーソ(右) (撮影・西川祐介)
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 3年ぶり15人目の同日重賞Vだ。「第65回京成杯AH」が13日、中山競馬場で行われ、4番人気のトロワゼトワルが優勝。同レース2連覇を飾るとともにサマーマイルシリーズのチャンピオンにも輝いた。中京での「第34回セントウルS」も安田隆行師(67)が送り出した1番人気ダノンスマッシュが快勝。G1スプリンターズS(10月4日、中山)へ前進した。

 成長という名の収穫をもたらす秋競馬。秋風が立つ中山競馬場の検量室前で携帯を握る安田隆師の声が震えている。「連覇しました。中京でも勝たせてもらいました」。コロナ禍の影響で来場を控えた関係者からの祝福の電話に満面の笑みで応えた。その傍らではトロワゼトワルで京成杯AH最多6勝目を挙げた横山典が意外な表情でインタビューに応じている。「1年前とは違って、えっ!?と思うほど行かなかった。やんちゃなお姉ちゃんが凄く大人になっていた」と気性の成長を強調した。

 ダノンスマッシュが快勝したセントウルSから10分後。中山の重賞を制したのも同じ安田隆厩舎の同じロードカナロア産駒だった。フランス語で「三つ星」(トロワゼトワル)と名付けられた5歳牝馬が逃げ込みを図るスマイルカナを猛追する。外から鼻差捉えた。1分30秒3の日本レコードで大逃げを決めた昨年とは一転、離れた2番手で折り合うレース運び。「昨年よりおとなしかった分、冷静に走っていた。ゴールした時には勝ったと思った」と同騎手は続けた。

 安田隆師は「三つ星」の成長に何度も自らの目を疑ったという。「返し馬でうるさかったのに、じっと立っているんです。こんな落ち着きのある馬だったかな…と、信じられない思いでした。昨年より前半3Fのラップが2秒も遅い(35秒0、昨年は33秒3)のに折り合ってゴール前でグッと伸びた。昨年よりハンデが3キロ重い55キロなのでどこまでやれるか半信半疑でしたが、そんな走りに我が目を疑いました」

 ペースの違いがあったにせよ、昨年より3秒6も勝ち時計を要する馬場にも対応しての連覇。サマーマイルシリーズのチャンピオンにも輝いた。「関屋記念2着でチャンスがあるのは分かっていたが、まさか勝つとは…。今後は未定ですが、来年3月で繁殖入りするので今秋も休まずにいい競馬をさせたい」と同師は続けた。成長という名の収穫をもたらす秋競馬。トロワゼトワルも三つ星級の競走馬に成長した。

 ◆トロワゼトワル 父ロードカナロア 母セコンドピアット(母の父ハーツクライ)牝5歳 栗東・安田隆厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績20戦6勝 総獲得賞金1億9294万8000円。

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