【札幌2歳S】ピンクカメハメハ鋭伸!キンカメの道へラスト1F11秒8

[ 2020年9月3日 05:30 ]

札幌の荒れた芝を力強く駆け抜けたピンクカメハメハ(撮影・千葉茂) 
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 「第55回札幌2歳S」(5日、札幌)ではピンクカメハメハが芝コースで力強い走りを披露。良血の“ピンカメ”が2連勝で初重賞を手にする。

 大王の孫が荒れた芝を蹴り上げ、力強く駆け抜けた。2連勝を狙うピンクカメハメハの最終追いは芝コースでの単走。馬なりのまま5F66秒1としまい重点の稽古だが、ラスト3F35秒8~1F11秒8の伸びは秀逸。清水亮助手も「乗っている感触より時計が出ていたので、それだけ具合がいいんだと思います」と好調ぶりをアピールした。

 一度聞いたら忘れない馬名ピンクカメハメハ。父リオンディーズの父キングカメハメハが由来だ。関係者からは祖父と同じように略して“ピンカメ”と呼ばれるが、実はインパクト抜群の馬名に名前負けしないほどの超良血馬。17歳上の半姉はG13勝のスイープトウショウで、鞍上の武豊も「お母さん(タバサトウショウ)が25歳の時に産んだんだから凄い。能力はありそうだから落ち着いて臨めれば」と素質を見込む。

 その武豊が騎乗した1週前追いは芝コースで5F62秒2の超抜タイム。清水亮助手は「デビュー戦を使う前は追い切りでも時計が出なかったけど、今は馬なりで出る。体重も少し増えていて凄く成長を感じます」と手応え十分。「豊さんが言うようにテンションが上がりやすいところがあるので、中間は馬場まで引き馬で連れて行ったり工夫しながら調整しています。滞在競馬もこの馬にとってはプラス」と仕上がりに自信ありだ。

 勝てば、父リオンディーズにとっては新種牡馬一番乗りの重賞V。武豊は歴代単独最多の札幌重賞13勝目となる。「能力は通用するのでここでも勝ち負けを」と同助手。ピンカメの王への道は、北の大地からスタートする。 

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2020年9月3日のニュース