【プロキオンS】G1馬ノヴァ 貫禄差しV!59キロ&久々右回りも松若「信じて乗った」

[ 2020年7月13日 05:30 ]

<プロキオンS>外から差し切り勝利するサンライズノヴァ(中央)(撮影・亀井 直樹)
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 自慢の末脚をフルに生かしてズドンと突き抜けた。道中、後方から2頭目に控えていたサンライズノヴァが3、4コーナーで外を回ってジワッとポジションを上げていく。絶好の手応えで直線へ。その時点で早くも先行集団を射程圏にとらえ、あとはゴーサインに応えて加速するのみ。外からまとめて抜き去って先頭でゴールへ。松若が笑顔で振り返る。

 「馬のリズムで道中はあのポジションから。しまいは脚を使ってくれるので馬を信じて乗りました。いい追い出しができたし、直線もうひと伸びしてくれました」

 東京と盛岡で計7勝の左回り巧者にとって右回りへの起用は17年12月の師走S(中山=2着)以来。慣れないコースに加え、メンバーで最も重い別定59キロを背負っていた。そんな不安材料をはね返して4度目の重賞V。「実績があるので重量は仕方ない。でも馬格があるから、そこまで苦にしないかなと。久々の右回りだったけど、うまくコーナーを回ってくれました」と自厩舎の相棒を称えた。

 音無師&松若の師弟コンビでの重賞Vは今年の高松宮記念(モズスーパーフレア)に続いて4度目。音無師は「状態は良かったけど、正直59キロは厳しいと思っていた」と驚きまじりに第一声。「行きだしてからの脚は凄く良かったね。これまで強いメンバーと戦っているし、改めて力を感じた」と目を細めた。

 昨年、南部杯でG1ウイナーの仲間入りを果たしたが、先月24日の帝王賞への出走がかなわず、ここにスライド。そんな経緯があるだけに賞金加算という意味でも貴重な勝利だ。次走は連覇が懸かる南部杯(10月12日、盛岡)へ。放牧で英気を養い、秋への準備を進めていく。

 ◇サンライズノヴァ 父ゴールドアリュール 母ブライトサファイヤ(母の父サンダーガルチ)牡6歳 栗東・音無厩舎所属 馬主・松岡隆雄氏 生産者・北海道日高町ヤナガワ牧場 戦績28戦9勝(うち地方4戦1勝) 総獲得賞金3億5610万6000円(うち地方6010万円)。 

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