【NHKマイルC】ラウダシオン、父のリベンジ 例年以上の高速ターフに血が騒ぐ!

[ 2020年5月4日 05:30 ]

ラウダシオン
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 今週からG1の舞台は東京へ――。5週連続となるビッグレースの第1弾は、3歳マイル王を決める「第25回NHKマイルC」(10日)。さまざまな路線から多彩な顔触れがそろい、波乱必至の一戦だ。例年以上に高速ターフの東京芝で浮上するのは、リアルインパクト産駒のラウダシオン。11年の当レース3着だった父のリベンジに挑む。 NHKマイルC

 今週末から東京で5週連続G1がスタート。舞台となる芝コースは、例年以上に時計の速い馬場になっている。2日に行われたダービートライアルの青葉賞はオーソリティが2分23秒0のレースレコードでV。さらに、NHKマイルCと同じ距離の2日6Rの3歳1勝クラスは、1分32秒1の高速決着。近年のG1勝ち時計に匹敵するタイムが条件戦で出ている。

 そのレースを制したピーエムピンコは、新種牡馬のリアルインパクト産駒。ディープインパクトの初年度産駒だった父は、11年NHKマイルCに出走し3着。その次走で古馬相手の安田記念に挑んだ。9番人気の伏兵ながら、好位から抜け出してV。1分32秒0の好タイムで駆け抜けた。グレード制導入の1984年以降、3歳馬の安田記念優勝は初めての快挙。高速決着に強かったリアルインパクトのDNAは産駒にも、しっかり受け継がれている。

 初年度産駒から2頭がエントリー(シャチは抽選対象)。ラウダシオンは重&不良馬場で【1・1・1・0】と道悪も苦にしないが、良馬場だった2走前(クロッカスS)の勝ちっぷりが光った。スタートを決めて先手を奪うと、2馬身差の逃げ切りV。ラスト2Fは11秒0→11秒2の速い上がりでまとめ、後続を完封した。

 昨年暮れの朝日杯FS(8着)以来となるマイル戦が鍵になる。斉藤崇師は「東京コースは心配していないけど、マイルはギリギリかな。うまく運べるかがポイント」と新コンビのM・デムーロに託す。鞍上は18年2着(ギベオン)→19年1着(アドマイヤマーズ)と当レース連続連対中。頼もしいパートナーだ。高速ターフに強かった父リアルインパクトのDNAが騒げば、押し切るシーンも十分ある。

 ▽NHKマイルC 53年創設のダービーTR「NHK杯」が前身。3歳馬の短距離路線の充実や、当時クラシック出走不可だった外国産馬の目標として、96年に2000メートルから距離短縮。3歳マイル王を決するG1として新設された。

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2020年5月4日のニュース