【天皇賞・春】スワロー 素軽く4F67秒0 G1・2年ぶり“解禁”へ菊沢師も納得

[ 2020年4月30日 05:30 ]

<天皇賞(春)>追い切りを行うミッキースワロー(撮影・西川祐介)
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 Wコースを余力十分に駆け抜けたミッキースワロー。道中はたっぷりと息を入れ、鞍上の菊沢師は無理をさせない。1週前の同コース(ダノンハイパワーと併せ馬)でびっしり追われており、この日は長丁場を見据えた微調整。最後まで楽な手応えで素軽く走り切った。4Fは67秒0。師はコンディションに納得の様子だ。「先週、ある程度強い負荷を掛けている。感触を見て、どちらかと言うと少し余裕があるような稽古をしたつもり。馬も落ち着いていて道中もリラックス。ラストでは集中力を高め、気分良く走っていた」

 4歳秋の教訓が、さらにこの馬を強くした。18年の秋はジャパンC(5着)、有馬記念(11着)と古馬最高峰の戦いへ。果敢な挑戦だったが結果を残せなかった。「私としては馬に申し訳なかった。背伸びしたというか…」と師は悔やむ。昨年はG1には一切出走せずG2、G3で【1・2・1・1】と安定した走り。「G1で戦うには力を付けてからと思ったので昨年は(G1に)出走させなかった。奥手のタイプなので無理をせず、成長を促しながらやってきた」。そしてついにG1解禁。6歳での反撃を期す。

 鞍上はこの舞台で最も頼りになる横山典。義理の弟に当たる師は「天皇賞を3勝もしているので僕が、ああだこうだ言う必要はない。3200メートルと時間もたっぷりあるので、じっくり応援していただきたい」と義兄を全面的に信頼する。4歳秋の敗戦を糧にリベンジの態勢は整った。

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2020年4月30日のニュース