【アネモネS】バルトリは小粒でも…ぴりりとした逸材 藤沢和師も期待

[ 2020年3月13日 05:30 ]

美浦トレセンで調教したバルトリ (撮影・西川祐介)
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 桜花賞トライアル「アネモネS」(15日、中山、2着まで優先出走権)に噂のディープインパクト産駒バルトリが出走する。シンザン記念優勝サンクテュエールなど有力3歳牝馬を輩出する藤沢和厩舎の逸材。短期免許でJRAに参戦しているL・ヒューイットソン(22=南ア)の手綱でデビュー2連勝を飾る構えだ。

 山椒(さんしょう)は小粒でも…のことわざは競走馬にも当てはまる。20世紀の欧州最強馬リボーは小柄な馬体のために「チビっ子」のニックネームが付けられた。昭和の女傑トウメイは貧相な体形のせいで「ネズミ」と呼ばれた。「バルトリもそうだよ。馬っぷりはさえないけど、ピリッとした動きをする。素質は非凡。前向きでスタミナもある」。藤沢和師の視線の先では430キロの黒鹿毛が躍動する。

 新馬戦では馬群から馬なりで抜け出した。「イージーウイン(楽勝)だったね。今週の日曜は阪神なので乗れないのがとても残念だ」と、初戦の手綱を取ったルメールも絶賛する。「今週は頼むぞ。いい馬だから」。藤沢和師はヒューイットソンに騎乗依頼しながら山椒のようにぴりりとした逸材に再び視線を向けた。

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2020年3月13日のニュース