【LVR】ミシェル名古屋1勝!逆転総合Vは逃すも「良い経験に」

[ 2020年3月13日 05:30 ]

直筆のメッセージを手に、笑顔のM・ミシェル(撮影・椎名 航)
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 女性騎手招待競走「レディスヴィクトリーラウンド(LVR)2020」の最終戦・名古屋ラウンドが12日、名古屋競馬場で行われた。地方競馬の短期免許で来日しているミカエル・ミシェル(24=川崎・山崎裕)は第1戦で勝利し、高知ラウンド(2月4日)に続くLVR2勝目。3ラウンドの合計76ポイントで総合3位となった。岩永千明(37=佐賀)が102ポイントで初の総合優勝を果たした。

 ミシェルが初参戦の名古屋でもすぐに結果を出した。5番人気メモリーディディに騎乗した10RのLVR第1戦で鮮やかな差し切り。同じく初参戦で勝利を挙げた高知に続きLVR2勝目を挙げた。

 道中は後方でしっかり脚をためる。4角で外に出すと、直線で大外から一気に前の馬を捉えた。「最後のコーナーで前の馬がスピードを上げて、絶対疲れるな、と。私の馬は最後の400メートルで一気に駆け抜け、これでいけるなと思っていた」。ミシェルは納得の表情で振り返った。

 勝負師としての一面も見せた。結果次第で逆転総合Vの可能性があった12RのLVR最終戦はまさかの最下位。レース後はしばらく控室から出てこなかった。約10分後に促されるように記念撮影に向かうミシェルに笑みはなく、目には涙。それでも女性騎手の輪に加わり、笑顔が戻った。メンバー唯一の2勝を挙げ総合3位。表彰式では「結果に満足していてうれしい。女性同士で戦えて良かった。良い経験になった。前しか向いていない。来年も挑戦したい」と力強く誓った。

 競馬場を後にするミシェルは最後に報道陣に「また明日~!」と笑顔。気持ちを切り替え、13日の船橋での騎乗を見据えた。来日期間もあと少しとなったが、まだまだミシェルから目が離せない。

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2020年3月13日のニュース