【レパードS】ハヤヤッコ来た!JRA重賞史上初の白毛馬V

[ 2019年8月5日 05:30 ]

<レパードS>重賞初制覇となった白毛馬のハヤヤッコ(左)=撮影・村上 大輔
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 ディープインパクト追悼競走として「第11回レパードS」(G3)が4日、新潟競馬場で行われ、10番人気のハヤヤッコ(牡3=国枝)が快勝した。白毛馬のJRA重賞制覇は史上初。7月30日に急死したディープインパクトと同じ金子真人ホールディングス(HD)の所有馬が、偉大な英雄に供養の白星をささげた。また同日、藤田菜七子(21)が新潟3Rを7番人気のチャンダナ(牝3=粕谷)で制し、JRA通算70勝目を挙げた。

 何という神のおぼしめしだろう。「ディープインパクト追悼競走」として行われたレパードSで、ディープと同じ勝負服が外から飛んできた。白毛馬ハヤヤッコだ!!内から先に抜けた1番人気デルマルーヴルを首差捉え、場内のボルテージは最高潮。同じ白毛だった母マシュマロの全姉ユキチャンは交流重賞3勝を挙げているが、白毛のJRA重賞は7度目(3頭)の挑戦で史上初の快挙だ。

 管理する国枝師は「さすが、金子さんだよ…」と満面の笑み。ディープのオーナーでもあった金子真人氏は不在だったが、追悼競走でさすがの強運ぶり。金子氏が祖母シラユキヒメから母マシュマロと3代続けて所有する牝系。天から愛馬が後押しをしたような魂のこもった伸び脚だった。ハヤヤッコ自身も賞金900万円の「10分の8(2頭除外)」の抽選を突破する運もあった。「田辺君が考えてうまく乗ってくれた。砂をかぶらせないように、流れが速いから自分のペースを守って、直線でうまく外に出した」と初コンビの田辺を絶賛。直前の輸送負担を考慮するため、早めの新潟入りも奏功。「馬も落ち着いていたし、正解だったと思う」と目を細めた。

 愛馬が歴史的偉業なら、田辺も今夏の快進撃は目を見張る。ラジオNIKKEI賞(ブレイキングドーン)→プロキオンS(アルクトス)→アイビスSD(ライオンボス)に続き、JRA重賞騎乗機会4連勝の快挙。田辺は「白毛に乗る機会もなかなかないのに、重賞を勝たせてもらって…。歴史的なことに立ち合えてうれしい」とニッコリ。「前に行こうと思ったけど、ペースが速いと思って、ついていくのをやめた。最後はいい脚だった」。絶好調男のレース中の機敏な作戦変更も功を奏した。

 レース後のウイナーズサークルは、アイドルさながらの写真撮影会。真夏の太陽を浴びたハヤヤッコの体は、ほんのりピンク色に染まっていた。国枝師は「凄いねえ…。これからは白毛をどんどん買おうかな。可愛いよ」と目尻を下げた。鞍上が「今日みたいな競馬ができれば、距離の融通性も出てくる。今後が楽しみ」と期待を寄せれば、指揮官は「今後ももちろんダート路線」と砂戦線を華やかに彩っていく方針。

 同じ勝負服だったディープと進む道は違っても、最強馬の魂が白い馬体に宿っている。

 ▽白毛とは 8種あるサラブレッドの毛色の一つで非常に珍しく、この毛色の発現理由は十分に解明されていない。白色または全身の大半が白色で生まれるが、目には色素があり、ピンク色の皮膚の一部に有色の斑点がある。芦毛との違いは、生時に既にに大半が白色なことである。JRAで勝利を挙げた白毛馬は12頭で、そのうち7頭の母がシラユキヒメ(白毛)。同馬の産駒では9頭の白毛馬が競走馬となった。ハヤヤッコは孫にあたり、レパードS勝利は白毛のJRA28勝目。JRA重賞は初制覇だが、シラユキヒメの娘であるユキチャンが08年関東オークス、09年クイーン賞、10年TCK女王盃のダートグレード3勝を挙げている。

 ◆ハヤヤッコ 父キングカメハメハ 母マシュマロ(母の父クロフネ)牡3歳 美浦・国枝厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス㈱ 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績9戦3勝総獲得賞金6183万9000円。

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