菜七子 自身最多11鞍騎乗で2勝!“特需”応え3週連続V

[ 2019年7月22日 05:30 ]

21日の福島2Rをビブショウで勝利した藤田
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 福島競馬場で21日、藤田菜七子(21)が自身最多の一日11鞍に騎乗。自身6度目となる一日2勝で3週連続Vを飾った。

 今夏の福島開催最終日。自己最多となる一日11鞍の騎乗を終えた菜七子は、「たくさん乗せていただけるのは本当にありがたい」と充実感あふれる表情で汗を拭った。

 感謝を結果で示した。この日、2勝目となったのが6Rのディザイアソング。4角14番手から直線で上がり3Fメンバー最速35秒7の末脚を繰り出し、2着馬を鼻差かわした。写真判定の末の勝利に、「前走(東京ダート1600メートル)に乗せていただいて、芝の方がいいと思っていました。距離が短くなっても付いていけたし、しまいの脚も良かったです」と興奮気味に振り返った。同馬を所有する尾上寿夫氏は24戦目で待望のJRA初勝利となり、「凄く勉強熱心らしいし、任せられますよ。だって世界女王ですからね」。ウィメンジョッキーズW杯(6月30日、スウェーデン)から帰国後、3週連続Vを飾った菜七子の会心の騎乗ぶりに目を細めた。

 世界女王の称号は、“ご新規さまの指名”の開拓につながっている。この日は11鞍中4鞍が初めての馬主からの依頼で、2鞍が2回目のオファー。河内孝夫氏からの初依頼だった2Rのビブショウでも5番人気ながらゴール前で首差差し切り、「ゲートをポンと出てくれていい位置を取れた。最後はいっぱいだったけど頑張ってくれました」と話した。

 菜“七”子の7月。くしくも、この日の2勝とも馬番(7)だった。これで今年JRA20勝目。昨年よりちょうど3カ月早く“大台”に到達し、昨年の27勝を大きく上回る年間36勝ペースで飛ばしている。28日のG3「アイビスSD」ではレッドラウダと初コンビを組み、自身16度目の挑戦でJRA重賞初制覇を目指す。舞台は過去4勝を挙げている得意の新潟千直コース。今週末も目が離せない。

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